2人はまだ、お互いを知らない


>ディエンビエンフー(1)
「1965年ベトナム、僕は死んだ。
走馬灯なんて嘘だ。だって…彼女の顔しか出てこない。」
本来ならあんまり手を出さない類の絵なんですが、
こんなオビの文句に惹かれて手が出る。
ビームとかIKKIなんかは上手くオビ書きますな。
やり手の商売やりおる。
ただ表紙やオビで買うときは、期待を持ちすぎて、
中身でがっかり・なんてことも良くあるもで注意。


陸軍機関紙「星条旗新聞」のカメラマンとして、
戦争真っ只中のベトナムへと渡ってきた
日系三世の最弱主人公ことヒカル・ミナミ。
軍人にもベトナム人にも馬鹿にされる日々の中、
彼は一人の女の子に殺される…とか。
コロコロなコミカル絵柄に合うような合わんような、
残虐・残酷な殺戮シーンと
ふと心奪われる詩的なモノローグ。
「面白い!」と単純には思わせてくれない作品ですなー
2巻も同時発売してるそうなので、買ってこよ。