夢が無いと食っていけない


>ソラニン
誰しも一度は考えるような
ネガティブとポジティブが入ってました。
自分は何処へ向かうのか、
幸せってなんだ、
理想と現実はどこで折り合いをつけたらいい、
…というような感じの。
物語は会社を辞めてダラリと生きる芽衣子と、
芽衣子と同棲している種田の日常を追って進む。
日常という言葉がこうもしっくりくるのは、
彼らが私達と同じように
日々違う悩みに考えさせられながら生きている様子が
言葉一つ一つに感じられるからなのかな。


現実的過ぎて暗くなりそうなトコではありますが、
力を入れすぎない絵とか、
眠ると鼻ちょうちんがでるバカさとか、
頭の中で何人もの種田が会議を行うシーンなど
「漫画的表現」が上手く軽さを出してて
不快にさせるようなこともなく、
浅野いにおらしい、あっさりとした読み終わり。
どこまでこんな日常風景を連載していけるか心配ですが
長いこと続いて欲しいもんです。