暗がりを流れて消える


>アンダーカレント
8年連れ添った夫が失踪してしまった関口かなえ。
経営する銭湯にも手がつかず
仕事を休み途方に暮れる毎日だったが、やがて営業を再開。
失踪の理由を考えながら過ごす毎日。
そんなある日、組合からの紹介で
一人の寡黙な男が手伝いにやって来る…と。


[映画一本よりなお深い」というのがオビに書いてありましたが、
なかなか的を得たというか、まさにそんな印象の漫画。
いや、漫画だからこそ表現できた、という感じかな。
夫が失踪したからといって
それなりの日常は巡ってきて、
楽しく友達と喋ったり、
下着泥棒を捕まえたり、
近所の爺さんと喧嘩したり。
それでもふと滲み出てくる悲しい過去に
主人公は存在を揺らされ続ける。
低きを流れるように終わったこの作品は
まさに「アンダーカレント」という言葉に相応しかった。


>しあわせ
戸田誠二さんの漫画は
たしかHPでほとんど見られたはずなので、
単行本はあんまり買う気なかったんですが…
100円で売ってたし…買っちゃいました。
別に綺麗やし…ヤケてないし…
ブックオフって何を基準に値段つけてるんやろね。
あ〜、やっぱり紙で見るほうが漫画はいいねぇ。
内容は…
やっぱホームページで見たものばかりでした。
ホームページ掲載作品だからでしょうね
ページ数バラバラの短編集です。
1Pのものから10Pを越えるものまで色々。
訴えかけられるものもまた色々で
なかなか読んで楽しい本でした。